うたいて酒井俊の日常を少しずつ話せればとおもいます 散逸してはいますが 撮りためた写真なども掲載したいと思っています


by sakaishun

果たして志ん生師匠に辿り着けるのか? その2


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常さんの口から「祖父母の墓は大きな銀杏の木のところで」
というフレーズがでてきて、もうなんちゅうか私としては
まったくもって耳を疑ってしまうわけであります。

お主やるなってなものです。

あの大銀杏は天王寺さんから、つまり日暮里駅から行った場合
桜並木に足を踏み入れる手前から俄然そびえ立っているのが目撃でき、
子供の頃、それは「天狗の木」と命名しとりました。

コッペパンを買って、肉屋さんに行きコロッケを挟んでもらい
ソースいっぱいかけてもらう、みんなでするお昼ご飯(因みに
コッペパンは10円コロッケは5円、ソースはサービスでしたあ)も、
何となくお昼寝しちゃうのもその「天狗の木」の木陰であります。
冬の終わりから春、秋は殆ど毎日。夏は駄目駄目、空など全く
みえなくなる桜の緑強し葉々達のトンネルからは、毛虫の大群が
ばっさばっさ、道路は毛虫でぐちゃぐちゃになりました。
毛虫とのかけっこ合戦でありました。

その大銀杏を、「大きな銀杏のそばに〜〜」とさらっといったあなたは、
なになになに....なのでありますが、ぐっとこらえ、前進であります。

私の場合いろいろ逆なんですね。
墓場で遊ぶのが日常でありましたから牧野富太郎、高橋お伝、
天津乙女、川上音二郎、上田敏、谷田部良吉、本居長世、
渋沢栄一、3才で逝ってしまった子供のその子が描いた絵を彫った墓、
赤く塗られた生前葬←これは鳩山一郎と薫子、まったく大きな墓でした。
なんで生きてるのにあるんだろうと不思議で母に尋ねた物です。
無論赤塗りしてありました。
侵入禁止の徳川家の墓なんてのもお昼をするのにはもってこいでありました。
大きなまあるい半円形のとでもいえばいいのでしょうか、そんなんが沢山ありました。
掟破りはその頃からの得意技。

それらはただみて目に焼き付いていただけです。
学校へ行き、授業で、本で、映画でなんだか知ってるなあこの名前、、
というわけ、あとで知識は得たもの?にすぎませんでした。
まあいわば逆なわけです。


遊びの行動範囲は谷中、日暮里は勿論、上野のお山、団子坂から根津、田端、
池之端、千駄木、本郷、白山、入谷の鬼子母神、浅草辺りまで及びましたから、
どこだったかは確実には思いだせないのだけれど漱石、龍之介住居跡などの
その記された細長いあれ?を無意識に常に目にしていたわけです。
(中学に行く頃は自転車で千住の荒川土手まで足はのびました)

そういえば、山下清の家の前はまだ歩道と車道の区別ない時代に、
いい感じの大きくもなく小さくもなく、しかししっかりとして
微笑ましくもある石門に「山下清」の表札がはめこんであり、
その前を通るのは大変楽しみで、ある時は回り道してのわざわざの
帰り道だったりしたのでした。


常さんはいいます。
「長谷川一夫の墓はこの道路に面して、、たしか」
我々はもどりました。私は知らなかったから、彼の墓があったなんて。
ありました。お花がいっぱい。常にいっぱいということだそうです。
(常さん本当にここいらあたりの探訪しとるんですね)と内心、ふむふむ。
で、そこは長谷川家の墓と名称されており、最前列の右端にかわいらしい
「〜〜〜水子霊達之墓」というのがあって、もう目を疑いなんどもみたので
ありました。彼の心なんでしょうかねえ。どうしてもそれをして逝こうと、、謎

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墓地を抜け花重さんを右手に進めば桜木町に抜けて行くわけです。
そう、愛玉子のあるそこいらです。
桜木町に入る処は三叉路になっていて三角を右に行けばまた日暮里の方へ
もどるというわけであります。

その三叉路の所にはとてもcharmingな画材やさんがあったのですが、、
そしてそこには憧れてしまう、バリバリ現役だった頃の北原三枝そっくりな
カッケイ女子がいて、いつも男を二人つれとり、ながい足、ポニーテールの
長い髪を、アタシ口なんかきかないのよ、ちょっと目配せ、薄く笑うだけよ
なんて感じでいたのでした。あの人は今はどうしてるのだろうか。
ながい足を大股で、、自然に大股か?闊歩しとりました。

で、我々は日暮里に通じて行く初音町への道へと曲がっていったのであります。

常さんはいうのであります。
「五重塔、、、幸田露伴、、、その辺りの話聞きたかったんだよなあ、、、」
で、五重塔はもうその残骸しか残ってはおりませんから行く事もなく、、
我々はやはり初音町への道へと進むんでありました。
ここで人情露伴の五重塔話が浮上してきます。
とんとんとんとんととんとん、、、、


続きますです、、、
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by sakaishun | 2012-04-20 03:10